「島×生活×アート」をテーマとするイベントの公式サイト制作、ソーシャルメディア戦略の展開
1970年代より人口低下に見舞われた直島は、ベネッセハウスミュージアムのオープニング(1992年)を筆頭に現代アートと現代建築が新風を吹き込み、「アートの島」として日本の地域活性化の重要な成功例となりました。
そして2010年、何百人ものアーティストと何千人ものボランティアが集結し、100日間の芸術祭を実現。世界中のアート好きを魅了する本祭は、直島が近隣の島々や港へとアートツーリズムの波を展開していったことを象徴しています。
開催の2年前、瀬戸内国際芸術祭の実行委員会から、本祭への関心を国内外共に高め、またその創設の美的価値を人々に忠実に伝えたい、との相談を受け ました。私たちは、アーティスト、アートファン、そして過去に直島を訪れたことのある人々に本祭開催のニュースを伝えるべく、まずはバイリンガル・ウェブ サイトを立ち上げ、盛り上がりを見せ始めていたTwitterを含むソーシャルネットワークに、彼ら一人一人の瀬戸内海での経験をシェアする場を作りました。
早い段階での行動が結実し、国内外の721名ものアーティストから作品応募をいただきました。そしてオープニングを迎える頃には、10,000人以 上のアートファンたちがTwitter、Flickr、Facebook上に押し寄せ、瀬戸内海やアートに関する質問をし合ったり、過去の経験をシェアし ては、「瀬戸内に行こう!」と口々に伝え合ったのです。