世界の多くの人にとって、日本は遠く離れた地です。基本的なスケール感や、地理、地質等が十分に理解されていません。3月11日からの数週間の絶え間ない報道によって、取るに足らないようなことが、とてつもない大事に膨れ上がったり、地理がよくわかっていない等の理由で情報が間違って伝えられたりしました。さらに、大手の報道機関以外の人にとっては基本的なマップデータやツールを入手するのは難しい状態です。
なぜこのキットを作ったか
- 震災に関する基本的なデータポイントをマッピングし、災害の規模のより良い理解を促す。
- 市民ジャーナリストやブロガーの活動を支援するビジュアル素材を提供する。
- 世界中のデザイナーたちが、震災に関するデータを可視化し、復興局面に関しての理解と支援を呼びかけるのを手助けする。
このプロジェクトは、Tomomiが世界の市民メディアをつなぐ国際的ネットワーク「グローバル・ボイス」のために記事を自分で執筆したり、他の人の執筆のコーディネートに奔走していた時に、地図関連の資料が圧倒的に足りないと嘆いていたことから始まりました。私たちとしては、自分たちで地図やインフォグラフィックを作るよりも、ビジュアルツールを作って、それをもとに皆さんが日本に関して発信したいメッセージの表現をより強力なものにしてほしいとの願いからこのキットを用意しています。
マップキットの詳細
以下のレイヤーを白地図にマッピングしてあるIllustratorファイルです:
- 被災地(東北の海岸で最も被害の大きかった15の街)
- 日本の主要都市(東北海岸+国際都市)
- 余震(最初の1週間の余震の位置:1日に1レイヤー)
- 震度
- 福島原子力発電所周りの立ち入り禁止区域
- 原子力発電所(東北海岸のみ)
- 距離(主要被災地から主要都市への大体のkm数)
- 県(東北海岸のみ)
- 日本と近隣国の領土
Adobe Illustratorをお持ちでない方は、1ヶ月の試用版をお使いください。
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このキットはCreative Commons (CC BY-SA 3.0)ライセンス下における配布なので、誰でも利用、再利用、リミックス、改変、再配布ことが可能です。
このキットを使って何かを作ったら是非ご一報下さい。ブログで紹介させて頂きます。
その他
地震、津波、原子力事故関連の日本語と英語のおすすめインフォグラフィックス、可視化されたデータ、データ・ソース等のリストも併せてご覧ください:
東日本大震災関連データの可視化のまとめ
参照元とご注意
日本国の地図 by Open Street Map
地震と余震のデータ by Japan Quake Map
震度のデータ by PASCO
このキットで使用されているデータは、私たちが確認し得る限りでは正確なものですが、教育目的以外の利用に関しては責任を負いかねます。