この記事は、UXデザインのコンサルティングサービス「AQ Lift」を発表した2011年10月27日にTechInAsia(当時Penn-Olson)に掲載されたインタビュー記事の和訳です。
原文:Tokyo-based AQ Wants to Help Start-ups Design Better

デザインをより良くしたいスタートアップに、東京を拠点にするAQから朗報

TechInAsia記事のスクリーンショット

東京を拠点にするAQ株式会社は、ユーザエクスペリエンスの向上を図るスタートアップ事業のための新しいサービス「AQ Lift」を今日発表した。この新しいサービスについて少し詳しく教えてもらうために、AQ共同設立者のChris Palmieri氏にいくつか質問を送ってみた。

AQ Liftはどのように着想されたのですか?

Chris Palmieri(以下CP): 「AQ Liftは社内、またWebスタートアップのコミュニティ内での気付きや、ニーズから生まれてきたものです。

東京で活動しているなかで、全く異なる考察を出発点にした多くのWebビジネスの新しい波が生まれ始めているのに気付きました。これらのスタートアップは、アップルや無印良品といった、良質のユーザエクスペリエンスデザインを事業の根幹にしてきたブランドを見ながら育ってきたものです。デザインが単なる表面ではないことをわかっています。それと同時に、こういった起業家はシリコンバレーのスタートアップと同様に未だに技術やビジネス畑の方が多いので、自分たちが求めているデザインの水準を満たすためのスキルを持っていないこともある。なので、デザインに関してユーザや僕たちのような人たちからフィードバックを求める気持ちは強いんです。」

スタートアップと仕事をするというのは大手企業との仕事などと比べるとどのように違いますか?

CP: 「AQでは、自分たちの仕事が人の目に全く触れなかったり、触れたとしてもそれまでに数ヶ月かかるといったプロジェクトに携わってきた経験があります。プロジェクトによっては、そもそも早急にデプロイされないように構成されているものがあったり、利害関係のバランスを取っている間に、当初のデザインやその方向性が使い物にならなくなることもあります。これは誰かのせいだというわけではありませんし、ネガティブな側面ばかりではないのですが、プロジェクトが成功したのかどうかがを計測しづらくなるのは確かです。

そんな中で、去年は様々なスタートアップと一緒に仕事をさせていただく機会があって、納期サイクルが短く、より流動的なデザインプロセスにも問題なく対応してくれました。例えば、僕たちがノートに殴り書きしたデザインをたった数日でコーディングしてくる、といったことが何回もありました。この密接なフィードバックのやりとりは、僕たちにとっても非常に満足できるものだったし、スタートアップ側にも喜んでいただきました。そこで、そういったコラボレーションをより明確に自分たちのビジネスの一部として組み込もうと考えたのです。」

Chrisによると、AQ Liftは「世界中のいかなるデジタルプロダクトやサービス」を対象としている。スタートアップだけではなく既存のウェブサービスやモバイルサイトの運用者、アプリ開発者など、Liftを活用できる人たちは数多く存在するということだ。AQの過去の実績を眺めてみると、Mozilla JapanNHKASICSといった大手から、8月にTwitterに買収されたスタートアップのBagcheckなど、そうそうたる名前が並んでいる。

AQの他の事業とのバランスをどうするかという問いについてもChrisは「重要で恒常的な」ビジネスの一部になるだろうと答えている。これはAQのようなデザイン会社にとっては興味深く大胆なシフトだ。それは、Chrisの言葉にも現れている。

CP: 「僕たちは、どのような状況でも、そして特に今のように不安定な経済状況の中では、新しいビジネスを始めるということは、勇気のある決断であるだけでなく、2011年の日本において最も力強い意思表示なのではないかと考えています。僕たち自身が長い間東京で活動している事業主であるため、これらの取り組みを意義ある形で支援していきたいと思っています。そして、AQ Liftこそが現時点で一番良い方法だと考えています。」

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