3月11日以降、毎日震災の深刻なニュースが流れるなかで「自分に出来ることは何だろうか?」と自問自答をしなかった人はいないでしょう。デザイナーや開発者の場合、多くの人が刻々と変化する大量の情報と聞き慣れない専門用語に目をつけて、この情報の洪水の解釈とその表現について考え始めました。それらの努力は現在さまざまな形に結晶され、わたしたちが再建に貢献したり支援を必要としている人を助けようとしたりする中で、より良い決断ができるように新しい観点や文脈を提供しています。

現在AQでは、震災を説明するための、利用&再配布可能なグラフィックのツールキットを制作しています。詳細については、後日正式な発表をさせて頂きますが、最初の一歩として日本語・英語圏で注目を集めている情報源やインフォグラフィックをまとめてみました。

他にも紹介したほうがいいものがあれば是非ツイッターで@aq_jpまでお知らせ下さい。

地震

日本の地震の地図


Paul Nichollsが開発したこの地図は、今回の地震とその余震(この記事を書いている時点で700以上)を、アニメーションのように経時的に視覚化するものです。次々と表示される3月11日以降起こった膨大な数の地震には圧倒されます。

マグニチュードの差異の影響


これらの図と動画が示しているのは、地震による変位と表面波です。それぞれの点や矢印は、日本中に1200以上も配置されていてGEONETと呼ばれるネットワークに接続されている高精度GPSステーションからの継続的な情報を示しています。地震の衝撃が波のように日本中に広がっていくのが見えます。

津波

Predicted tsunami wave heights


New York Timesが発表したこのカラフルな太平洋の図解は、津波のスケールと南米に届くまでの時間を一瞥できるようにしています。波の早さについての情報があったらより良かったかもしれません。

津波: ビフォー・アフター


Andrew KesperがABC Newsのために開発したもの。地震前後の航空写真がマウスオーバーで見え隠れし、今回の地震がどれほどの被害を様々な街や、家庭、そしてビジネスにもたらしたか、その惨状を確認することができます。

ダッシュボード

Japan Earthquake 2011 Dashboard


このダッシュボードは、地震の最も重要な指標(数、深さ、マグニチュード等)を紹介し、さらにそれらをダウ・ジョーンズや日経平均株価に関連付けています。

地震被害を示した地図


New York Timesによる地震の被害を示すインタラクティブな地図と写真。被害を受けた建物の数や、死亡者・行方不明者数を集計していて、最後のアップデートは3月23日となっています。損害の規模や影響された地域等を正確に把握するために役立ちます。

HELP JAPAN


Digital Surgeonsによる完成度とデザイン性の高いダッシュボード。地震と津波による被害を、マグニチュード、津波の早さ、表面エネルギー、地球物理学的な影響、波の高さ、破壊された街の数、死亡者数、負傷者数、行方不明者数、そして経済的影響等の観点から紹介しています。

消防局・警察発表の被害統計


警察庁が発表した地震被害に関する統計に他の出所からの情報を加えてまとめたもの。県別のデータも提供しています。精度も高く、頻繁にアップデートされています。

地勢

TELASCIENCEマッシュアップ


地震以降撮られた高解像度の日本の衛星写真を見るためのインターフェース。見るとわかるように、地震の影響を最も受けた地域は、現在では雪に覆われています。そのせいで救援活動を遅くなり、避難者の方々の状況がより困難なものになっています。

ZEIT ONLINE: スケール感


Zeit Onlineによるこの図は、被災地がどれほど広範囲に広がっているのかを一目で理解させてくれます。今回の地震のスケールは、今まで私たちが体験のしたことのないものです。そういった時、スケール感を理解するためにわたしたちが慣れ親しんだもの(この場合はドイツの地図)と比較するのは効果的な方法です。

電気

エヴァンゲリオンに触発された電力使用状況に関するダッシュボード


東京電力による東京への電力供給(データフィード)と電力使用状況や計画停電などについての状況を美しいグラフィックで紹介しています。供給電力が100%を下回っている限りは停電が起きないということです。

Yahoo!計画停電マップ


Yahoo! Japan が発表した、5つの計画停電エリアがどこなのか、またその日何時に停電が予定されているかを示す地図サービス。

放射線

地震・放射線データのグラフ化


flee.comのPhillipによる素晴らしい地震・放射線情報のグラフ。全て東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山形、宮城そして第2原子力発電所等の県庁や地方自治体による可動性放射線監視装置からのデータを元にして作成されています。文部科学省によるデータを使用している他の多くのグラフとは違った観点を提供しています。

日常生活と放射線(日本語版)


この経済産業省による図は、わたしたちが毎日どれだけ放射線を浴びているかをわかりやすく説明していて、ニュース等で聞く数字を理解するための文脈を提供してくれます。

xkcd放射線量チャート(日本語翻訳済み)


今出回っている中でたぶん最も人気のある放射線量チャート。一般的な利用限定とされていますが、様々なレベルの放射線量の関連性がわかりやすく紹介されています。

水道の放射線濃度


全国の水道水のヨウ素131とセシウム137の濃度をグラフ化。すごいのですが、残念ながら「リアルタイム」ではありません。大体24時間ぐらいの遅れがあって、ここ数日の状況やニュースを考えるとこれはすこし遅すぎるかもしれません。

その他のリンク


  • マッシュアップ

    Sinsai.info 東北沖地震 震災情報サイト


    Ushahidiとボランティアによる震災マップを日本語にローカライズしたサイト。だれでも危険地域、交通、物資等の重要なデータに関しての情報を共有できるようになっています。

    地図による災害情報


    GoogleのCrisis Responseマップの日本語バージョン。被災地域の避難所、発電所、地震、そして衛星写真等の位置や情報を見ることができます。

    通行実績情報


    このマッシュアップはHondaとToyotaのナビゲーションシステムの協力を通して生まれました。被災地での車の通行の実績データをトラッキングして表示しています。青の線が実際に車が走った道路をしめしています。グレーや黄色の線は被害の可能性があるものです。